Aki.code

Webサイトを運営している個人事業主や企業にとって、SEO対策は欠かせない施策です。しかし、「SEOって何？」「どうやって始めればいいの？」といった疑問を抱える初心者も少なくありません。本記事では、SEO対策の基本から具体的な方法まで、わかりやすく解説します！

SEO対策とは？

SEO（Search Engine Optimization）とは、日本語で「検索エンジン最適化」と呼ばれる施策のことです。GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、自社のWebサイトが検索結果の上位に表示されるように工夫することを指します。検索エンジンがWebページを評価する基準に基づき、Webサイトの構造やコンテンツを改善して、検索順位を向上させることが目的です。

詳細はこちら！『【2024年最新版】SEOとは？SEO対策の仕組みと重要性を解説！』

SEO対策を行うメリット

売上・お問い合わせが増加

SEO対策をしっかり行うと、検索エンジンでの露出が増え、ターゲットとするユーザーに多くの訪問者を呼び込むことができます。例えば、あなたのWebサイトが特定のキーワードで上位表示されれば、商品やサービスに興味を持った人が訪れ、結果として売上や問い合わせが増える可能性が高まります。

ブランディングの向上

検索エンジンで上位表示されることは、有益なコンテンツを発信している点や多くのユーザーから閲覧されているという点で、信頼性の向上にもつながります。そのため自然とブランディング効果も高まります。

ホームページが資産に

SEO対策を継続的に行い、Googleからの評価が得られれば、ホームページが長期的な「資産」として機能します。広告を出さなくても、検索エンジン経由で訪問者を集めることができるため、持続的にビジネスの成長に貢献します。

SEO対策を行うデメリット

時間と手間がかかる

SEOは検索エンジンに評価されるまでには時間がかかります。また、Webサイトの改善やコンテンツの見直しなど手間のかかる作業が必要です。特に競合が多いキーワードでの上位表示を目指す場合、競合が多いこともあり長期間にわたって戦略を練る必要があります。

目的・目標を明確にしないと迷子になる

SEOは「ただやればいい」というものではなく、明確な目標設定が必要です。売上や問い合わせの増加、特定のターゲットへのリーチなど、何を達成したいのかを明確にしないと、施策が効果的に進みません。

検索順位が決まる仕組みとは？

検索順位が決まる基本的な仕組みを理解しておくことは、SEO対策を進める上で重要です。検索エンジンは、次のプロセスを通じてWebページの評価を行っています。

クロール

検索エンジンのクローラーと呼ばれるプログラムが、インターネット上のWebページを自動的に巡回し、情報を収集すること。

インデックス登録

クローラーが収集した情報を、検索エンジンのデータベースに保存すること。

検索結果に反映

インデックス登録された情報を元に、ユーザーが検索したキーワードに最も関連性の高いページを表示すること。

詳細はこちら！『【2024年最新版】SEOとは？SEO対策の仕組みと重要性を解説！』

SEO対策を行う前に知っておくべきこと

Googleを中心に対策

SEO対策を行う上で、Googleを中心に考えることが重要です。日本国内での検索エンジンシェアの約7割以上がGoogleであるため、Googleのガイドラインに従った施策を進めることが有効です。

ちなみにですが、個人的にはBingのSEO対策は必要ないと考えています。なぜならyahooとGoogleで検索エンジンのシェアは90%占めているためです。また、yahooの検索エンジンはGoogleの検索アルゴリズムを採用しているため、GoogleのSEO対策を行えば同時にYahooの対策もできます。

Googleが求めていること

Googleが求めているのは、「ユーザーにとって価値のあるコンテンツ」を提供することです。Googleは、検索結果に最も役立つ情報を提供しようとするため、質の高いコンテンツを持つWebサイトを評価します。こちらはGoogleのガイドラインにも記載されていることです。ガイドラインに沿った対策をするとで、上位に表示されやすくなるので、一度目を通しておくとポイントを掴みやすいです。

主なSEO対策

SEO対策には、大きく分けて「内部対策」と「外部対策」があります。

内部対策

内部対策とは、Webサイトの構造やコンテンツを最適化し、検索エンジンに評価されやすくする施策です。ページの内容やHTML構造を改善することで、クローラーがページを認識しやすくなり、インデックスされやすくなります。

外部対策

外部対策は、他のWebサイトから自社サイトへのリンク（被リンク）を増やすことを指します。被リンクが多いWebサイトは、信頼性が高いと判断され、検索エンジンの評価が上がります。ただし、被リンクの質も重要であり、低品質なリンクはかえって評価を下げる可能性があります。

具体的な内部対策

クローラーにページを見つけてもらうための方法

Search ConsoleでXMLサイトマップを送信する

サイトマップとは、検索エンジンやユーザーにWebページの認識を促すことができるファイルのことです。サイトマップを送信することで、クローラーがページを効率よく巡回し、インデックスされやすくなります。

既にインデックスされているWebサイトに新規ページのリンクを貼る

インデックスされているページからリンクを貼ることで、新しいページもクローラーに見つけてもらいやすくなります。

ページ更新や新規作成を高頻度で行う

頻繁にコンテンツを更新することで、クローラーの訪問頻度が上がり、SEO効果が期待できます。

分かりやすいURLにする

ユーザーとクローラーが理解しやすい短く明確なURLを設定することで、SEOに好影響を与えます。

情報をわかりやすくGoogleの検索エンジンに伝える方法

SEO対策の重要なポイントの一つとして、Googleなどの検索エンジンに対して、ページの内容を正しく伝えることが挙げられます。検索エンジンがページの内容を正しく理解することで、適切な検索結果に表示され、ユーザーの目に留まりやすくなります。そのため、以下の方法を用いて情報をわかりやすく伝えることが効果的です。

トップページをサイト全体の目次として作成する

トップページは、サイト全体の構造やコンテンツを把握するための目次の役割を果たします。各ページへのリンクを適切に配置し、訪問者がサイト内のどこにどのような情報があるかをすぐに理解できるようにすることが大切です。

新しくできたページへのリンクを設定する

新しく作成したページへのリンクを、他のページから貼ることでクローラーがそのページを見つけやすくなります。これにより、インデックス登録されるスピードが上がり、検索結果に反映されやすくなります。

一覧ページへのリンクを設定する

一覧ページ（カテゴリーページやアーカイブページなど）は、複数のページをグループ化して表示する役割を持ちます。これにより、クローラーが関連するページをまとめて理解しやすくなり、ユーザーも探している情報にアクセスしやすくなります。

フッターにナビゲーションを記述する

フッターは、サイト全体のナビゲーションリンクを設置する場所として効果的です。主要なページやカテゴリー、関連するリンクをフッターに配置することで、どのページからでも簡単に他のページにアクセスできるようになります。

リンクは適切なアンカーテキストで記述する

リンクを設置する際、アンカーテキスト（リンクの文字列）は、リンク先ページの内容を簡潔かつわかりやすく伝える言葉を用いましょう。これにより、ユーザーがクリックする前にリンク先の内容を把握でき、検索エンジンもリンク先のコンテンツを理解しやすくなります。

ページタイトルは、キーワード含め適切にわかりやすくつける

ページタイトルはSEOの中でも最も重要な要素の一つです。検索結果に表示される際の見出しとなり、ユーザーがページをクリックするかどうかを決める判断材料になります。

descriptionメタタグ（ディスクリプション）を適切につける

descriptionメタタグは、検索結果のスニペット（ページの概要文）として表示されることが多く、ユーザーのクリック率に影響を与えます。ページの内容を簡潔に要約し、ユーザーにとって魅力的な説明文を設定しましょう。

見出しタグを適切に設定する

見出しタグ（H1, H2, H3など）は、ページ内の内容を構造的に整理し、クローラーやユーザーが内容を理解しやすくするために使用します。見出しタグを適切に設定し、ページの階層構造を明確に示しましょう。

画像はファイル名を適切にし、altタグを設定する

画像のファイル名やaltタグは、検索エンジンが画像の内容を理解するための重要な要素です。画像のファイル名には簡潔な説明を入れ、altタグには画像の内容を自然に説明するテキストを記述します。

実績や顧客の声などオリジナル情報を載せる

実績や顧客の声は、サイトの信頼性を高め、検索エンジンにとってもオリジナルな情報として評価されやすくなります。オリジナルの情報は他サイトとの差別化にもつながるため、積極的に掲載しましょう。

SEO対策でやってはいけないこと

被リンクの売買は行わない

リンクの売買はGoogleのガイドラインに明確に違反する行為です。被リンク（バックリンク）は、本来、他のWebサイトがそのコンテンツに価値を感じ、自発的にリンクを貼ることで得られるものであり、Googleはこれを信頼性の指標としています。しかし、リンクの売買を行うことで、この自然なプロセスを歪めるため、Googleはペナルティを課す可能性が高いです。

ドメイン貸しは避ける

他人にドメインを貸す行為は、SEO上のリスクを伴います。ドメイン貸し出し先が不適切なコンテンツを公開したり、ブラックハットSEOを行うと、貸し出し側のWebサイトも検索エンジンからペナルティを受ける可能性があります。自分のドメインは、自分のサイトの運営にのみ使用するべきです。

中古ドメインを購入してサイトを作らない

中古ドメインは過去の使用履歴によってSEO評価が既に決まっていることが多いですが、悪質な内容のコンテンツが以前に掲載されていた場合、その影響で検索エンジンからペナルティを受けるリスクがあります。中古ドメインを使用することで検索順位を上げようとするのは、SEO対策として避けるべき手法です。

安易にYMYLに該当する記事を書く

YMYL（Your Money or Your Life）とは、ユーザーの健康や財産に影響を与える可能性のあるコンテンツを指します。健康、金融、法的アドバイスなどの情報が該当し、Googleはこの分野に特に厳しい評価を行います。これらの内容で安易に記事を作成し、信頼性のない情報を発信すると、SEO評価が下がるだけでなく、ユーザーにも悪影響を与える可能性があります。

更新せずに放置する

SEOでは、サイトの更新頻度も重要な評価要素です。長期間更新されないサイトは、検索エンジンから「情報が古い」と判断され、順位が低下する可能性があります。定期的なコンテンツの更新やリライトを行い、サイトが常に新しい情報を提供している状態を維持しましょう。

他メディアの記事をコピペする

他のWebサイトやブログから記事をコピーして貼り付けることは、「重複コンテンツ」として検索エンジンに評価され、SEO上のペナルティを受ける可能性があります。オリジナルのコンテンツを作成し、価値のある情報を提供することが、SEO対策の基本です。

まとめ

SEO対策は、時間と手間がかかるものの、長期的な成果を見込める有力な手段です。特に個人事業主にとっては、SEOに取り組むことで持続的な集客効果が期待でき、ホームページがビジネスの大切な資産になります。

まずは、内部対策や外部対策の基本を押さえ、検索エンジンに適切に評価されるための施策を実行しましょう。そして、Googleが求める「ユーザーにとって価値のあるコンテンツ」を常に意識して、質の高い情報を発信し続けることが大切です。

SEO対策を正しく行うことで、あなたのWebサイトは検索結果の上位に表示され、ターゲットとするユーザーを引き寄せ、ビジネスの成長に貢献してくれることでしょう。時間をかけてコツコツと施策を続けることが、SEO成功の鍵です。